「では、レポートを〇〇までに提出してください。テーマは自由です。」
「卒論のテーマは各自で決めて下さい。」
授業などでこういったことを言われたことはありませんか。
私はあります。
そして私はこう思いました、
「自由といわれても、、、」
「各自で決めてといわれても、、、」と。
卒論やレポートのテーマを自由にしていいと言われても、初めてだったり慣れていないと、いったい何をテーマにしていいのか分からないと思います。
そこで本記事では、心理学科を卒業し、認定心理士の資格を持つ私がテーマの決め方について3つ解説していきます。
- 趣味、好きなことから探す
- 教授の得意分野から探す
- 最近のニュース、話題から探す
目次
先行研究を考える
先行研究を意識する
まず、テーマを決める前に頭に入れておいてほしいことがあります。
それは、『テーマを決める時には先行研究を同時に考える』ということです。
※先行研究とは、自身もしくは他者がこれまでに研究した論文やレポートのことです。
テーマを決めても先行研究を何も考えていないと、思っていた先行研究が見つからずうまく卒論またはレポートが進まないということがよくあります。こんなテーマの研究がしたいと思っても、そのテーマの先行研究が少なかったり、難しかったりすると卒論やレポートを書けないとは言いませんが、かなり苦労すると思います。
そのためテーマを決める時には先行研究を同時に考え、先行研究が少なかったり、難しかったりするならば他のテーマを検討することをおすすめします。(ただしどうしてもその研究がやりたいというのであれば、それも勉強だと思うので頑張ってください)
●おまけ
一般的に論文やレポートを書く際は以下の流れがあります。
- (テーマ)→やりたい研究がある→先行研究を探す→研究をする
- (テーマ)→先行研究の問題点がある→問題点を解決する研究をする
2.の「問題点」とは先行研究の中に出てくる、「今後〇〇についても検討していく必要があるだろう」というような今後検討の余地ありとなっているものを指します。
個人的に卒論、レポートを書く際はこの2.が分かりやすくおすすめです。
先行研究の探し方
上記で記したとおりテーマを決める時には先行研究を同時に考えます。
そのためには先行研究の探し方を知らなければいけません。基本先行研究を探す場合、論文検索サイトまたは図書館などで調べることになります。
ここではおすすめの論文検索サイトを3つお教えします。
使い方としては各サイトのフリー欄に気になる単語を入れ検索します。
まずは「心理学 〇〇」というように〇〇に気になる単語を入れ検索してみるのが良いでしょう。
気になる単語が分からないというときは、後に記す「テーマの決め方3選」をご覧ください。
検索すると論文がたくさん出てきますので気になるものを読んでいってどんな論文、レポートを書くのか考えていって下さい。
テーマの決め方3選
ではここでは先行研究を考えながらテーマを決めていきたいと思います。
1.趣味、好きなことから探す
趣味、好きなことからテーマを探すのはとてもおすすめです。
自身の好きなことであれば好きであるがゆえに論文、レポート作成に集中することができます。
集中できるかなど、心の持ちように感じるかもしれませんが、論文やレポートは思っている以上に大変であり、それに興味があるかはとても大事なことであると考えます。
実際私は卒論を書く際このやり方でテーマを決めました。
具体的な先行研究の調べ方は「心理学 アニメ」「心理学 音楽」「心理学 お茶」などまずは自分の好きなことをなんでも入れて検索してみて下さい。
また好きなもので見つからないときは、逆に苦手なものを探してみるというのも良いでしょう。
2.教授の得意分野から探す
2つ目は授業やゼミの担当教授の得意な分野から探してみるというものです。
これをおすすめするのは先行研究を探すときや、論文やレポートの作成時に教授から多くの助言をもらいやすくするためです。
もちろん教授に質問すればどんな分野でも最大限質問に答えてくれるでしょう。
しかし教授にも得意としている分野があります。そういったテーマの方が教授の理解も高く、より多くのアドバイスを受けることができます。
そのため教授の得意分野から探すのはおすすめです。
教授におすすめの論文などを聞きその中からテーマを考えるのも良いでしょう。
具体的な先行研究の調べ方は「心理学 犯罪」「心理学 しぐさ」「心理学 距離感」など教授の得意分野に合わせて検索してみて下さい。
3.最近のニュース、話題から探す
3つ目は最近のニュース、話題から探すというものです。
これをおすすめする理由は、序文を書きやすいということにあります。
「最近のニュース、話題を見聞きして気になったから、今回論文またはレポートにしようと思った」とつなげることができ、序文がとても書きやすいです。
具体的な先行研究の調べ方は「心理学 自衛隊」「心理学 コロナ」「心理学 選挙」などがあります、最近のニュースなどを一度見返してみて下さい。
テーマを考えるときのポイント
上記でテーマと先行研究の決め方、考え方はなんとなく理解できたと思います。
なので最後にテーマを決める際のポイントについて解説していきます。
連想ゲーム
検索サイトで気になる単語を検索して、論文をいろいろ読んでみても何か違うなと感じるときがあるかと思います。そして結局いいものが見つからないということがあるでしょう。
そんな時は連想ゲームをしてみましょう。
例えば、
- 「心理学 アニメ」→「心理学 漫画」→「心理学 絵」
- 「心理学 音楽」→「心理学 楽器」→「心理学 オーケストラ」
- 「心理学 お茶」→「心理学 香り」→「心理学 花」
このような感じで、連想していけば新たなテーマを見つけることができます。
狭い範囲で絞る
『テーマの決め方3選』では「心理学」+「〇〇」というような組み合わせで先行研究を調べるように書きました。ただ実際にはもっと狭い範囲で絞ることを推奨します。
- 「心理学 犯罪 社会 地域」
- 「心理学 しぐさ 顔」
- 「心理学 距離感 電車」
気になる単語でもっと知りたいと思った場合は単語を増やして検索範囲を狭めていきましょう。
まとめ
本記事では卒論やレポートのテーマの決め方、考え方を、先行研究と一緒に解説していきました。
ただ本記事を読んでもまだなかなかうまくいかず、悩んでしまう人もいるかもしれません。
そんな時は一度卒論やレポートのことは忘れてリフレッシュするのが良いと思います。ずっと思い悩んでいてもいい案は思い浮かばないものです。
肩の力を抜いてください。
目の引くような題材にする必要はないんです。
自身の好きなこと、気になることを調べてみたら意外と良い結果に転ぶものです。
皆さんの卒論、レポートが素晴らしい出来で完成することを願っています。
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