テキサスホールデムには様々な戦術や考え方があります。
しかしそれらを全て覚えるのは大変で、とても時間がかかり、初心者には難しいでしょう。
そこで本記事ではテキサスホールデム初心者が、まず覚えるべき超基本的なコツについて解説していきます。
ルールが分からない方はまず「【初心者向け】0から図で分かるテキサスホールデムのルール解説」をどうぞ。
参加するハンドをしぼる
はじめに私が初心者にとって1番大切だと思う、参加するハンドをしぼることについて説明します。
初心者はどんなハンドでも参加する傾向にあります。
しかし配られたハンド全てにおいて参加することは、良いとは言えません。
プリフロップで中途半端なハンドはフォールドする必要があります。
なぜいけないのか例をみてみましょう。
この場合A♠T♦のプレイヤーはTのワンペアでキッカーはAになります。
トップペアのTかつキッカーAであり、勝っている可能性が高いと考えられます。
こういった場合は相手のベットにコールや自身からのベットを行え、多くのチップを狙えます。
しかし7♠3♦のプレイヤーはどうでしょう。
ワンペアではありますがボトムペアでありキッカーは3で、勝っているのかは分かりません。
こうなると自身からベットは打ちにくいうえに、相手のバリューベットにコールしてしまう可能性が出てきます。
自身の状況が判断しにくく誤ったプレイをしてしまうことが多くなるのです。
ではどこまでのハンドで参加すれば良いのでしょうか。
これは現在の参加人数やブラインドなどにより異なってくるため、一概にどうすればいいという答えはありません。
そのためここでは大まかにこれぐらいというものを作ったので、参考にしてみてください。
表の右上側半分が2枚が同じマークのもので、左下側半分が2枚が違うマークのものです。
この表とテーブルの見方は次の通りです。
アンダー・ザ・ガン～ボタンのプレイヤーは、ポジションが今どの矢印の色あたりにいるかを確認してください。
その後表にうつり、矢印の色に対応した表の色線より左上のハンドなら参加してもいいです。
またSBとBBに関しては、青色のハンドなら全て参加して良いです。
もう一度言いますがこれはあくまで大まかな、目安にすぎません。
3ベットが入っている場合やスタックによりハンドレンジは大きく変わります。
参加するべきなのか、しないべきなのかよく考えてプレイしてください。
リンプインしない
リンプインとは、プリフロップにおいて最初にレイズできる状態でコールでゲームに参加することを言います。
リンプインは損をする可能性が高くなります。
例えば、
- 他の人が降りてチップを獲得できる可能性を無くす
- 強いハンドでの利益が少なくなる
- 無条件でビックブラインドがフロップにいける
- 自身のハンドが強くないと主張する
こういったことが挙げられます。
どれも自身が損をし、相手が得をするものです。
こういったことを防ぐためリンプインはやめましょう。
ミニマムベット、ミニマムレイズをしない
ミニマムベットとはそのゲームにおける最低のベット額のことです。
また、ミニマムレイズはレイズを行う際の最低レイズ額です。
ではこれらの何がいけないのでしょうか。
それはこれらを行うと相手のオッズがほとんどの場合で合ってしまうことにあります。
オッズが合うというのは、賭けた額で得られる利益額がプラスになることを言います。
仮にあなたが勝率50％のとき、＄100のポットに対し相手が＄50ベットしてきました。
この時、あなたがコールして勝利するとポットの＄100、相手の＄50、あなたの＄50で計＄200を獲得できます。
＄50で＄200の利益が出たため、この場合あなたは4回に1回勝利すれば、損得なしになります。
しかしこの場合の勝率は50%であり2回に1回勝てるため、この勝負は行えば行うほど得をするものになります。
こういったのをオッズが合うといいます。
そしてミニマムベット、ミニマムレイズを行った場合ほとんどの場合で相手のオッズが合ってしまうため、ミニマムベット、ミニマムレイズはしてはいけないのです。
ドンクベットしない
ドンクベットとは、ひとつ前のラウンドで他の人のベットやレイズにコールしたときに、次のラウンドでベットもしくはレイズしたプレイヤーのアクションより先にベットすることを言います。
例↓
ドンクベットに関しては定石などの考えが必要になるため、ここでは詳しい解説は省かせていただきます。
ただひとつ言えるのは、ドンクベットは多くの場合で損をする一手である可能性が高いということです。
スロープレイしない
スロープレイとは、強いハンドをもっているにも関わらずチェックやコールを多用するプレイングを言います。
このプレイは、取れるはずだった利益を逃し、またその後のラウンドでまくられる可能性が出てくるため良いとは言えません。
例えば上のような場合、あなたはTのスリーカードでありキッカーはAでとても強いです。
しかしこれをチェックしてしまうと、強いにも関わらず利益が減ってしまいます。
またこのようにフロップで降ろせていた可能性のあるハンドに、ターン以降で逆転されるかもしれません。
こういったことを防ぐためにも、強い場合は積極的に打っていくと良いでしょう。
役の強さで判断しない
スロープレイの解説において「強い場合は積極的に打っていくと良い」としましたが、ここでの強いとは役が強いというわけではありません。
例えばこのような時、あなたはストレートを完成させています。
しかしストレートが強いからとベットしてしまうのは良くありません。
確かにストレートは強い部類に入る役です。
ただこの時のボードのカードは7♦8♦9♦10♦であり、あなたはJや♦をもつプレイヤーに負けてしまいます。
Jや♦は残り計12枚であり、相手がもっている可能性も低くありません。
もしもこれらを相手がもっていた時、あなたがベットすることで大きな損失に繋がってしまうでしょう。
役で大切なのは、周りと比べてその役が強いかということなのです。
まとめ
ここまでをまとめると以下になります。
- 参加するハンドをしぼる
- リンプインしない
- ミニマムベット、ミニマムレイズをしない
- ドンクベットしない
- スロープレイしない
- 役の強さで判断しない
これらはどれもテキサスホールデムをやっている人ならほぼ全員が知っているようなものになります。
そのため初心者の方はまずこれらを意識してプレイしてみると良いでしょう。
そしてこれに加えて私が初心者に一番覚えてほしいのは、「常に考えてプレイする」ということです。
なぜそのアクションをするのか、しっかりと考え理由をもってプレイしましょう。
そうすれば上級者への一歩を歩みだせるでしょう。
「コツは押さえたし、早速お店でプレイだ！」という方はその前に「【必読】恥をかかない為に初めてのライブポーカーで覚えておくべきルールとマナー11選」をご覧ください。
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